先日、「コロナは空気感染が主たる経路」と研究者らが提言をし、ワイドショーでコメンテーターや研究者がいろいろなことを言い合っていた。
その中でさかんに「エアロゾル感染」という単語が使われていた。
「エアロゾル感染」ってなんだ?
「エアロゾル感染ってなんだ?」
医師のサイトや、大手のニュースサイトや、大学教授や研究者のサイトなど、
ある程度信頼できる人たちが発信しているものをみてもよくわからない。
エアロゾル=飛沫核、と定義しているのもあれば、
エアロゾルは飛沫の細かいやつのことで飛沫核ではない、と言っているのもある。
そもそも、エアロゾルという定義がはっきりしない。
日本エアロゾル学会(そんな学会あるんだ)のサイトによると
例えば粒径についていえば、分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで5桁にわたる広い範囲が対象
と、かなり定義が広くなっている。
混乱する〜。
空気感染=飛沫核感染
飛沫核とは?
飛沫の水分が蒸発して乾いた状態、直径5μm以下の粒子をさす。
軽いため遠くまで飛んでいくことができるが、ウイルスは乾燥状態に弱いので、すぐ感染性を失う。
飛沫核の状態になっても感染性を失わないのは、今までは
結核菌、麻疹ウイルス、水痘ウイルス
の3種類だけだとされていた。
それが、今回、コロナウイルスも空気感染する、しかも主たる感染経路、と言われているのだ。
エアロゾル感染と空気感染は違う?
しかし、別の研究者は「エアロゾル感染ですね、空気感染とは少し意味が違います」
と言っていた。
「空気感染と飛沫感染の間と考えられています。」と。
混乱する〜。
そうだとすると、提言した研究者の言いたかったのは、
「その場ですぐ地面に落ちる大きな飛沫だけではなく、小さい飛沫はもう少し長時間ただよっていることがあるので、
『マスクしてりゃいいだろ、距離取ってりゃ平気だろ!』
じゃなく、換気が大事!」
ということだろうと思う。
それを、わかりやすく言おうと思って、
「空気感染が主たる経路」
とはしょって言っているのでは?
とにかく換気を徹底させたい一心で。
推測ですけど。
その時点でわかっていることは刻々と変わっていくので、WHOでさえ、言うことがコロコロ変わる(ように見える)。
だから
エビデンスエビデンス、というけれど、実際は、自分の実感にあった常識を実行していくというのはとても大事なことだと思う。
今確実に効果があると言われていることは
「手洗い」
「消毒」
「なるべく外出を避け、人との接触を避けること」
「病人のいる環境では定期的な換気」
結局フツーに、風邪が流行った時にやっていること。
空気感染には、不織布マスクは役に立たないといわれている。
飛沫核は粒子がより小さく、マスクのフィルターを通過してしまうものがあるのだ。
空気感染が主たる経路、とあまり強調されると、また医療用のN95マスクを求める一般人が増え、本当に必要な医療現場に届かなくなる、という事態が起こるのが怖い。
あまり「わかりやすい説明」も問題あると思う。
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