6月1日にアトピー性皮膚炎の外用薬、モイゼルト軟膏(一般名称:ジファミラスト)が保険適応の薬として登場した。
作用機序、副作用など
ホスホジエステラーゼ(PDE)4の活性を阻害する。PDE4は多くの免疫細胞に存在し、cAMPを特異的に分解する働きを持つ。本作用機序に基づき、炎症細胞の細胞内cAMP濃度を高め種々のサイトカイン及びケモカインの産生を制御することにより皮膚の炎症を抑制する。
PDE4(PDE4A、PDE4B、PDE4C及びPDE4D)に対して阻害作用を示し、特にPDE4Bを強く阻害。
プロトピックやコレクチムより副作用発現率が低い、と、メーカーさんは言っています。
用法用量
- 1%製剤:1日2回
- 小児は0.3%製剤:1日2回
ただし症状に応じて1%製剤1日2回も可。
プロトピックやコレクチムのような使い方をされると思われる。
症状のひどいときはステロイド、軽い時はモイゼルト、というふうな。
作用機序がちがうから、プロトピックやコレクチムと併用してもいい、とメーカーさんは言っているが、あまりそういう使い方はされないかも。
薬価(10割で)
- 1%1本5gで760.5円
- 0.3%1本5gで710円
コレクチムよりやや高いくらい。
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