ロゼックスゲルが酒さ(赤ら顔)に保険適応に!

ロゼックスゲルの成分であるメトロダニゾールは、抗寄生虫薬の内服薬として古くから使われてきた(商品名:フラジール)。一般の皮膚科ではトリコモナス症に使われることが多い。

また、抗菌剤として使われている点滴もあり(商品名:アネメトロ)、嫌気性感染症や感染性腸炎、アメーバ赤痢などに適応がある。

アネメトロは2014年に承認された薬(ファイザー)。

フラジールは1961年承認の古い薬(シオノギ)。

ロゼックスゲルは2015年に「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」で保険適応になったが、酒さには適応がなく、自費で皮膚科医から処方されていた。

それが今年5月に赤さでも保険適応になり、処方せんでだせるようになった。

「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」の薬が酒さに?
全然かけ離れているようにも思えるが、

酒さへの作用機序

酒さ病変部において増加している活性酸素種の生成を抑制することで抗炎症作用を示す。また、免疫細胞によるTNF-αの産生19) や貪食細胞の免疫能等を抑制することで免疫抑制作用を示す。

ということらしい。

酒さに使用する時の注意事項
  • 妊娠3ヶ月以内の妊婦に使用禁忌!
  • 使用期間は通常12週間まで。
  • 使用中は、日光又は日焼けランプ等による紫外線曝露を避ける(効果が減弱する)
  • 刺激感を伴う皮膚症状が認められた場合は、使用回数を減らす又は一時的に本剤の使用を中止。

用法用量は1日2回。

↓酒さについて(MSDマニュアル家庭版)

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/にきびと関連疾患/酒さ

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