主な適応 | 薬品名 | 一般名 | 先発品で言うと? |
にきび | デュアック | クリンダマイシン+過酸化ベンゾイル | ダラシン+ベピオ |
にきび | エピデュオ | アダパレン+過酸化ベンゾイル | ディフェリン+ベピオ |
乾癬 | ドボベット | カルシボトリオール+ ベタメタゾンジプロピオン酸エステル | ドボネックス+リンデロンDP |
乾癬 | マーデュオックス | マキサカルシトール+ ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル | オキサロール+アンテベート |
*デュアックは過酸化ベンゾイルの濃度がベピオより高い。
その昔、医療用医薬品は一剤につき有効成分は一種類じゃった〜。
「1剤に1成分。それを組み合わせることで、それぞれの患者さんに合った治療が提供できるのだ!」
と、力強い口調で教えられたものじゃった〜。
それが、最近では患者さんの利便性を理由に合剤が次々と作られるようになった。
先発品メーカーの自衛のためでもあったと思う。
はじめは内服薬の降圧剤から始まったが、ここ数年で外用薬も合剤が発売されるようになった。
外用薬の合剤は、製剤的なメリットもある。
オキサロールなどの活性型ビタミンD3剤とステロイドの混合処方はときどきあるが、混ぜると効果が落ちる(VD3は酸性になると活性が落ちる)。
それが合剤だと、活性が落ちないように工夫されている。
まあ、外用薬はいいとして、降圧剤や糖尿病の合剤なんて、ジェネリックも加わっていまや混沌としている。
患者さんの利便性はいいのかもしれないが、やはり細かい調節が難しくなっている。
また、先生の混乱を招いているので、処方ミスを誘発しやすい。
違う薬との合剤かと思った、とかこっちが用量が多い方かと思った、とか。
初めて合剤を処方する場合、患者さんへの聞き取りは大切
(特に内服薬)!
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